近代科学社からVDMの本を出させていただくことになりました.監修者の九大荒木先生には本当にお世話になりました.27日発売です.


本という媒体では厳しいところ,例えば最新のツールの具体的なことや記述例のバリエーションについては,関連してWebサイトも簡単に作りました.Eclipseベースの新しいツールであるOverture IDEの利用法説明も含め,細かいマニュアルを見る段階に行く前に必要になるところと実際によく聞かれる(はまりやすい)ところは一通り書きたいと思っています.まぁこの辺は単に,どうせ年に何度も,そして毎年聞かれるから(かといって全部予め話すことは到底できないから)なんですけどね.


こういうところは,トップエスイー日科技連SQiPなどで,多くの産業界の方々と関わるいろいろな機会をいただき,楽しくやらせていただいております.現場の実態とニーズ(あと偉そうですがレベル)が実感できるというのは本当に重要なことだと思います.

一方,こうやってその分野に浅くて国際的にImpact Factorの高いようなことを成し遂げたわけでもないぽっと出の人が,歴史ある当たり前のもの(コンピュータ科学がわかっていれば&英語でアンテナを張れば何てことはないもの)を日本語で解説し直すようなことで,こんなに目立ってしまうというのはどうなの?とも正直思っています(「日本のレベルが」という偉そうなことではなくて,自分自身の価値と位置づけについて).

もちろんサービスコンピューティング関連の研究は,今はやはりメインとして,方向性修正も含め進めています.一方,(関連したソフトウェア工学周りの方の)研究にも遅まきながら手を出し始めましたが,やっぱり片手間になってしまっているので,もっともっと時間をかけて世界に通じる結果を出さなければならない,ということが明らか.まぁがんばります.