この前チュートリアルや来週の講演について書いたけれども,教育・指導系でもイベントがばっちり重なって,もう何が何だか.
最近フランスからのインターン2人の面倒を見ていたのだけど,今週は2人ともお国で修論発表.昔も書いたけど,こっちは「インターンのsupervisor」をやっていたのに,あちらの大学院としては当たり前のように「修論のsupervisor」扱いになっている.日本では考えられない.システムが違いすぎ.
そんなわけで,今週は彼らの発表資料についてメールでやりとりしたり,あちらの先生方からレポートを求められたり.自分が修論のsupervisorでもあるということをもっと早く知っていればなぁ.
大学院入試の結果,自分の指導を希望していた社会人学生さんが入ることになった.助教は主指導教員にはなれないので,形式上は他の先生にお任せして自分は「アドバイザー」だけれども.「5年制博士課程」なので先は長い(というか自分の今の契約任期を超えてる)し,社会人の方だしいろいろ大変そうだけれども,またいい経験が増えていきそうだ.
そして,トップエスイー(企業の開発者向け教育コース)の方でも,ソフトウェア工学の技術を適用する「修了制作」の指導を3名担当することに.今週全員と打ち合わせをしたのだけど,全員形式手法ネタでなかなかおもしろそう.BPDM(OMGの最新プロセスメタモデル仕様)を扱っている人もいて,テーマ見た瞬間もう「自分の研究分野ピンポイント!ムッハー!」っていう感じ.
実際の開発に関しては,自分には見えてないことが現場から来た人たちには見えてる.なので同じ手法・ツールでも,コストや使いやすさ,組み入れやすさについて,それぞれの経験に基づいて違う実感がある.ほんとにこっちの勉強になっている.
そんなわけで,大学院もトップエスイーも,10歳とか上の方を「指導」することになっていて,自分の方が得るものが大きい.申し訳ないくらい幸せな環境だ.