うぃんつり3.1

情報系研究所准教授(32)のブログです。Twitter/Facebookができてからは、海外出張時における仕事外の話を書くだけの場になってしまっています。

国際会議

充実(周りが)

先月出したサービスコンピューティング系の国際会議の査読結果が来る.単著と共著2本出して,Longが1,Shortが2.Longの採択率は15%,Shortも含めた採択率は23%なのでまぁまぁでしょうか.

Longを通した学生さんは2年連続.去年はインターンで来ていたのでみっちり指導していましたが,博士学生として入学した今年はほとんど手を出してません.すごいなー.

むしろ,自分のだけ落ちている,という情けない事態ではなくてよかった,というくらい,最近は弱気でもある.

ちなみに個人的には,この分野も今が転機だと思っているので,そんなに採択率が低いことにも少し驚いていたり.


これで12月にサンフランシスコ!と言いたいところ,東京での重要イベントとかぶってしまっているので代理発表してもらう可能性大.分野的には行っておきたいのですけど−.あと,実はサンフランシスコには行ったことがないのです.ソルトレイクシティとか,アトランタとか,あとアンカレッジとかは行ったことあるのに.


朝は,先週来たインターン学生に,サービスコンピューティング系の研究をしている学生さんたちの前で発表してもらう.1回話しただけですが,彼もかなり優秀.うちの学生さんがやっていることとかなりピンポイントな内容なので,盛り上がっていました.

国際会議の同じセッションに興味を持ち,同じ論文を読み込んできたような人たちによる議論だったので,「2010年のアレだとこうだけど」みたいな感じで,詳細な部分を事前説明なしにガンガン議論していました.初めて会った人と当たり前のようにそういう会話ができて,当人たちはかなり楽しかったのでは.というか自分は楽しかった&嬉しかったです.

午後は学生さんと個別に研究議論.かなりいい感じ.


という感じで,質的にも,量的にも,こんなにすごい学生さんたちと一緒にやれることは二度とないのでは,と思っています.つまり研究系(大学院)の教員としては今が全盛期ではないか,くらいに思ってしまっています.もちろん助教なので「自分の」学生ではないのですがね.30歳で言うことではないでしょうが,でもかなり本気でそう思っていたり.

ほんとは,教員ではなく研究者として,学生さん云々とかむしろほっぽっといてでも,自分一人で成し遂げる研究が全盛期でなければならないのですけどねぇ...

マイアミ出張6日目: 終わった(気がする)

昨日のビーチなどなどで,心地よい疲れとともにもう今回のマイアミ旅行出張は終わった気分.改めて写真を見返すと,何かフロリダっぽいというかバカンスっぽいですね〜.


実際には今日やっと発表1件目done.そして明日最終日に2件.どうしてこんなことになっているのか,というのは自分ではもちろんわかっているわけですが,今回はいろんな意味でちょっと失敗しています.

国際会議5日目にもなると,発表を終えて帰ってしまっている or 遊びに行ってしまっている人がたくさん.明らかにいる人が少ないです.

マイアミ出張3日目: 会議開始

今日から本格的に国際会議開始.朝8時からセッション開始というのはけっこうきついです.というか泊まっているホテルの朝食が8時からなのですが・・・

今回はIEEE ICWS/SCC/CLOUDの3つの会議が合同開催ということで7セッション並列とかいうひどいことになっています.最近作られたCLOUDはともかく,ICWSとSCCは6年前から何度も発表させていただいているし興味もあるところなのですが,さすがに7セッション並列されるともう「どれを聴くかとか考えても無駄,どうせ後で論文全部チェックするし」という気分.相変わらずno show多いし(発表ばっくれ,中国人がビザをとれなくて来てないとかしょうがないこともありますが).数値に出てない部分もあるのですが,一応採択率15〜20%の会議なんですけどね.

この会議は運営がけっこう特殊で,独裁的に1グループ,しかも某企業の人たちに仕切られています.どうかと思うことも多いですが,よくこの規模をまとめているなというところもあります.まぁ自分で対抗できるものを作れる段階ではないので,文句だけ言ってもしょうがないのですが.

午後はクラウド系のパネルと基調講演.思った以上に無難で収穫なし.


昨日載せなかったダウンタウン側の風景.ちっちゃいモノレールみたいなのが中心部の8ブロックくらいを無料で走っています.
マイアミダウンタウン マイアミダウンタウン
マイアミダウンタウン

この辺はヒスパニックな人たちがメインですね.お店でもホテルでもスペイン語が飛び交ってます.

海外でのトラブル(2)

海外話続き.自然災害はどうしようもないですが,一方でパスポートやら財布やら入ったカバンを持って行かれることもあります(経験者は語る).皆様お気をつけて.

先週バーに行ったとき,待ち合わせをしていたのか女の子が1人でいて,荷物ほとんどを席に置いてトイレに行ってました.ありえん.海外ではそもそも外に自販機を置くことすら防犯上考えられないので,日本の治安はよいですよね.


そういえば,ソフトウェア工学系のトップ国際会議のICSE,今年はまさかのケープタウン開催です.

国際会議は基本的に,その分野の代表的な研究者が持ち回りで仕切ります(いつも同じ人たちがやっているところもありますが).会議の性格,コミュニティによって異なりますが,例えば「アメリカ,アメリカ以外で交互に開催」とかいう感じでやってます.基本的にはアメリカとヨーロッパが大半ですかね.なので今回のICSEの「チャレンジングな選択」にはかなりびっくり.

自分は行きませんが,同僚と,ロンドンにいる知人の女の子が参加するようです.ワールドカップ前で治安はよくなっているはずですが,個人的にはちょっと心配しています.誰かに「飛行機降りてからタクシーに乗るまでに3回盗難に遭う」と聞いたのですが,あり得ないジョークとして笑っていいところなのかどうかもよくわかっていません.とりあえず外務省のホームページを見て自分がドキドキ.

ロンドン+α生活 45 黄金の間forノーベル賞@ストックホルム

朝はワークショップ,午後から本会議開始.ソフトウェア工学系の知り合いの方がオープニングトークをされていて,サービス指向系の場で会うとは思っておらずびっくり.


夜はReception.国際会議が始まる前日(付属イベントの日)または初日に行われる軽めのイベントです.これまで,ドリンクとスナックのみだったり,ドリンクも3杯目からは有料だったり,そういうことも多かったです.

が,今日は朝から楽しみにしてました.会場は,何とノーベル賞の受賞晩餐会(Nobel Banquet)の行われる市庁舎(Stadshuset).しかもその中でも舞踏会が行われる黄金の間.去年のニュースの写真


市庁舎.朝の散歩のとき.
Stadshuset


黄金の間に突入.おおお.
Stadshuset

壁面は1900万枚の金箔だとか.
Stadshuset

ノーベル賞の晩餐会のときには,スウェーデンの王室や各界の著名人らが着飾って登場するわけですが,今日はgeek(コンピュータオタク)であふれています.
Stadshuset
自分もユニクロのフリースだったり.寒いんだもん.


食事もおいしかったです.和製英語の意味でのバイキングでした,真の伝統的なバイキング料理だったかはわかりませんが.伝統的なジャガイモとアンチョビのグラタン(Janssons Frestelse)も食べることができました.「ヤンソン氏の誘惑」,肉や魚を食べないまじめなキリスト教徒の人も食べてしまったとかそういう話.


終わった後にはぐるっと展示などを見て回りました.「市庁舎」らしいところも通過.もうどうでもよくなってますが.
Stadshuset


そんなわけで満喫.
Stadshuset

[お仕事] ロンドン+α生活 25 Turing Award Winner Talk @ FM 2009

今日も,たまにはまじめにお仕事の話.

今日からFM 2009の本会議.細かい話は書きませんが,さすがに面白い話ばかり.


夜はTuring Award 2007(コンピュータの世界のノーベル賞みたいな)のE. Allen Emerson氏の講演.もちろん1980年代の彼らのModel Checkingに関する取り組みを振り返って,という話.Temporal Logicの導入について.そしてLTLのモデル検査の,オートマトン積Non-Emptyness判定問題への還元について.数百名の参加者の誰もが当たり前のように知っている話.だからこそすごい.

Computer Scienceに関わっていない人でも,IntelプロセッサなりIEEEプロトコルなりを通して,何らかの恩恵は受けているのではないでしょうか.

Emerson氏はそれなりにご高齢なわけですが,「テキサスからはるばる来て,乗ったタクシーの運転手がオランダ語しか話せなかったショックで声が出なくなってしまった」そうです.確かに最初はガラガラ声でしたが,のってきたら全く問題ないように見えました.そういった方でも1.5Lペットボトルのコーラを持ち歩いてがぶがぶ飲んでいるのがアメリカらしいというか何というか.


続いては若手のやり手,Joost-Pieter Katoen氏によるモデル検査はどこにでも(ubiquitous),という話.エンザイムの化学反応系の確率計算や,「複数電池のどれをいつ充電するのが最もライフタイムを長くするか」という最適化を,モデル検査で解くという話.後者の話なんかは,自分のところの学生さんなんかも関係ある話ですが,複雑な電池の消費・充電モデルを扱い,そしてまさかのUPPAALによる解法.


やっぱりComputer Scienceは面白いなぁと実感.ちなみに自分はComputer Science出身ですが,もっとComputer Scienceをきちんとやってくればよかったという後悔というか引け目があります.もちろんこれからの方向性は考えていて,まぁそれは書いてみるよりも実行ですね.


ちなみにFM 2011は2011年6月(FMは1年半ごと).アイルランド,つまりLEROです.今回はサブイベントで計3件発表ですが,次回はもっとインパクトのあることを持ってこなければですね.

[お仕事] ロンドン+α生活 23 VDM Workshop

追記: Overture IDEの情報を求めて検索で来た方はこちらのページへどうぞ


今日はFM 2009(形式手法の国際会議)併設のVDM-Overture Workshopに参加.

いろいろなご縁があってトップエスイーという場にて企業の方々にVDMを教えているわけですが,産業界でVDMがそれなりに盛り上がっているのは日本だけです.まぁ,
・ VDM Toolboxというツールの保有,保守管理元がCSKさん.
・ Felicaという世界的にも代表的な適用事例がある.
ですからね.海外の人なんかと話していると,けっこう「え,なんで今さらVDMなの?」というコメントをもらうこともあります.

もちろん形式手法については,「使うべきところが使っている」「知っている人はよく知っている」のは海外でももちろんそうなのですが,最近の日本では,それ以外の人々の「何だろう」「知らなきゃ」的な興味も引いているところがあります.変な期待を持たず,「何のためにどういうアプローチをとっていて,何ができて何ができないのか」という原則を「なるほど」と実感してもらって,視点を広げるのに効いているならよいことだと思いますが.


それはともかく,せっかくやることになっていていろいろな労力をかけたからには,研究にも絡めたいし,コミュニティの動向も追いたいし,そもそももっともっと誇れるものになってくれないと困るので,2件発表を持っていって参加してきました.

去年このワークショップに出たときは,大丈夫かなぁ(内輪気味,「イノベーション」「科学的な基盤」「研究」が少ない)と思ったのですが,それでもトップ陣はさすがという感じですね.いろいろ聞いたり話したりできたし,こっちの話もだいぶインパクトを与えられたようでよかったです.なかなかお会いできない方々(日本人含む)といろいろお話しできましたし.


とりあえず「(CSKさんの)VDM Toolboxは3年ほどで駆逐」ということになるかどうかはともかく,Overture(EclipseベースのVDMツール)は思ったより進んでいたという印象です.個人的には,リソースの問題はありますが,科学的・技術的進化のポテンシャルは間違いなくOvertureの方にあると思っています.

アトランタ出張2日目: 発表done

日本との時差は13時間なので,ちょうど昼夜逆転.日本の人たちとメールをやりとりしていたり,お風呂に超のんびりつかっていたりしたら,寝る時間が3時間くらいしかなくなってしまった...


今日はワークショップに参加&発表.Requirements Engineering and Lawという二分野の統合の話.どちらも自分にとっては新しく踏み込んでいこうとしている分野なので,研究レベル&メンツの把握,法律系の知識・英語の言い回しなど,いろいろ収穫があってよかった.あと,最近,ヨーロッパ系の人たちとばかり話していて,久々にアメリカ人が大半のところに加わったら英語速いわ.諸々自省,気合いが入った.


こういうアメリカの一流ホテルでの一流会議はけっこう久しぶりかも.基本的に朝や休み時間はスターバックス飲み放題&軽食食べ放題.昼ご飯もついてきて,ホテルのレストランでコース.


今日の夜はイベントがないので,隣のショッピングモールのフードコートでアメリカらしくピザ.Root Beerはビールではないということを学習.人工的な謎の味に一口で耐えられず放棄.

ロンドン出張'09夏 4日目: Done

昨日のUCL訪問は秋の長期出張の準備だったので,その結果をまとめて書類作成.事務方さんが出勤する今日の9時(ロンドンの午前1時)までに書類を送るという約束だったのです.その他諸々の資料を作成&送付.

そんなことしていたら朝ご飯を食べる時間もなく,keynote(基調講演)の時間.急いで行ったけれども内容はイマイチ.


ここでいったん部屋に戻って,ようやく自分の発表資料作成開始.発表時間を調整して新規の内容を追加し,15分前くらいに何とか準備完了.

発表&質疑は特に問題なく完了.いろいろな発音,言葉遣いをする人たちがいるので,未だに質疑の聴き取りは不安です.セッション後にものすごく深いコメントももらえました.ただし,同じ研究所の先生に,ですが.


夜は国際会議の方で企画があったのですが,「クルーズ&インド料理で帰ってくるのは24時過ぎ」ということでパス.今回は長いのといろいろ仕事が貯まっているので体力温存です.そんなわけで付近をうろうろ.

ハロッズ&ロンドン名物の2階建てバス×2.
P1000605

黒キャブも個人的には好き.でも派手な広告がついて雰囲気が台無しなものの方が多い.
P1000608

ハロッズはセール中で大混雑.でも特に買うものも思い当たらず.フードコートにクリスピークリームドーナツが入ってた,とかはどうでもよいのですが,カウンターしかないようなピザ屋が大行列でした.何だろう.

ハロッズの向かいのフードコート(Harrods 102というらしい)では何とお寿司が回ってました.まーりんあれくせ?


今更ながら宿泊地付近.

Science Museumと地下鉄の駅.
P1000610

何か素敵な建物ですが,Imperial Collegeの一部.
P1000611

と思いきや向かいは近代的なキャンパス.
P1000612

フィンランド出張08 2日目: ワークショップ&ぶらぶら

朝5時頃起きる.眠くてつらい.時差ボケか?うだうだしていたら朝食食べてる時間なくなってしまった.30分くらい歩いて会議場のホテルへ移動.会議場のホテルは街の外れにあるリゾートホテル.

途中の広場で市場やってた.遅刻しそうだったのでよれなかった.
トゥルク市場


助教になってから社会人向けの講義をしているわけだけど,そこで教えている技術に関するワークショップに今日は参加.Felicaさんで使っているアレ.

講義をやるために勉強を始めて1年たち,もう少しきちんと踏みこみたいと思うし,何より現状への疑問も多かったので,このワークショップが今回の出張のメインの目的の1つ.講義と言っても,ずっと昔に確立された話をしているわけではなく,「成長中の技術が今どう役に立って,これからどう変わっていこうとしており,今後どれだけ役に立っていくのか」という話なので,この技術の第一人者の人たち(研究者というよりツール開発者)の向かっている方向を聞けてよかった.


終了後はそのワークショップに来ていた人たちとその辺をぶらぶら.ホテルのあたりは,やっぱり普通の街っていう感じ.
トゥルク街並み

川辺の方は人も多い.でも川があんまりきれいじゃない・・・.ポルトのきれいな風景を思い描いていたのでだいぶがっかり.まぁポルトは川辺の風景が世界遺産だしな.
トゥルクの川沿い1トゥルクの川沿い2

カテドラルは観光客も多い感じだった.
トゥルクカテドラル1トゥルクカテドラル2

そしてワークショップの参加者で夕食.10時とかに終わっておとなしくホテルに戻る.10時だと,これから暗くなっていくのかな〜という感じだけど,まだまだ明るい.
ようこそ!
  • 累計:

中の人(石川 冬樹)

情報系研究所の准教授(32歳)
神田・神保町付近

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