うぃんつり3.1

情報系研究所准教授(32)のブログです。Twitter/Facebookができてからは、海外出張時における仕事外の話を書くだけの場になってしまっています。

地震・その後

長らく更新していませんでした.


まず,twitterではしょうもないことをぽろぽろ書いていたので伝わっていると思いますが,幸い自分と周りには「被害」というようなことはありませんでした.当時仙台にいた学生さんにも地震後4日後くらいにようやく連絡が付き,今日会えました.

被災された方々に心からお見舞いを申し上げます.


被災地の状況を見てしまうと,自分の非日常は大したレベルではないと感じます.

地震の時は職場(15F)にいました(しかもトイレ).ものが落ちたりはほとんどしませんでしたが,かなり長い時間ビルが揺れてました.「踏ん張らずに地震と違う周波数で揺れるようになっている」といった理屈は何となく浮かぶのですが,体験するとなかなか.

つくばエクスプレスは,近場までなら問題なく動いています(快速がない・つくばまで行こうとするとやや本数少ない).計画停電開始直後は,東電からの変更連絡が直前になってしまったとかで「7:30-21:30運休」というひどいことになっていた日もありました(結局回避).元々人より早い時間に行く習慣があり,それ以前に裁量労働で,さらに常磐線や武蔵野線も使えるので,幸い交通では困りませんでした.

職場は千代田区なので停電はせず節電モード.家にいるときに停電にあったこともありません.恵まれているので気を抜いてしまいそうにもなりますが,彼女様のところは地域なのか優先順位が高い機器等あるのか暖房も付けない(付けられない?)で皆コートを着ているそうです.うちは,鉄筋だからか,必要なサーバはなんだかんだで走っているからか,むしろ暑め.問題は夏場に向けて何ができるのか.

先週パリから人が来る予定だったのは当然中止.インターンの子も予定を早め地震後3日くらいで帰国してしまいました.日本に長く住んでいる大学院生はまぁ落ち着いています(「内戦の最中にいたときに比べれば」という人もいます).海外からニュースを見ると「(東京とか福島とかいう区別ではなく)日本でのできごと」として見るので,やはり家族や知人の心配が大きいようです.

理系として,工学を人前で語る人間として,また最近話題の電力管理等社会システム系の実践研究にそれなりの興味を持つ人間として,日々色々考えてしまいます.(評論・意見があるってことよりも)当事者として何もできない,普段やっていることはこういう本質的な事態に対する意味や力がないんじゃないかというのは一番思います.


まぁできることをして,普段は黙々と自分の仕事をしっかりするしかないのかなと思います.地震当日泊まることになったときからそう思って,せっかく泊まったからと粛々と言語処理器を書こうとしていたのですが,その日やその後数日は余震も多く衝撃的な映像が流れ続けていて,振り返るとあまり進んでいませんでした.

今の悩みは,来日を延期した(が来たいと言ってくれている)インターン学生さんにいつ来てもらうか.電力制限下の夏が来る前に終わるようにした方がよいと思うものの,今の原発の状況で「早くおいで」とも言えない.「日本に飛ぶフライトで累計2ミリシーベルト,今東京まで飛んできているのは高々・・・」とかそういうことを言えばいいわけでもなく.

表参道諸々

論文書いたり,5本ほどの共著論文に関わったり,来年度の諸々の計画書類を書いたりしています.

予算周りは今年は早く片付きそうです.春モデル発表直後に動いた結果,不具合のあったチップセットがのったPCが手元に届いてしまったのですが,後日回収されてしまうのでしょうかねぇ.新CPU+メモリ16GB+SSDのRAID 0で起動がめちゃくちゃ速くて今のところ問題なく快適.


バレンタインなので,先週自分で買ったチョコの写真を.所用で表参道に行ったときについでに.

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ハニービーの名の通り,中にはハチミツやら何やらが入っています(グロ注意?)


表参道と言えば,別の日にはバルバッコアにも行ってきました.ブラジリアンバーベキュー.実は初.ふと「行こうよ!」となってもいつも空いてないのですもの.

一緒に行ったのは,昨年7月マイアミからの帰りに一緒にアラスカ沖の米軍基地に緊急着陸してアラスカに戻された人たちとです.なんだかんだで定期的に会っているという.不思議な縁.


表参道では今後別の一大イベント?もある予定です.その始まりも緊急着陸と同時期に思いもしないところから発生したのですよね.不思議.

誕生日でした

昨日は誕生日でした!メッセージをくれた皆様ありがとうございました!

去年は年齢の十の位が変わったので感慨深かったのですが,今年はこのブログに記事すら書き忘れてました...


諸々楽しく過ごしております.以下無作為に最近のこと.
  • 所用で舞浜へ.そのついでに夢の国.雪が降る時期の日曜,けっこう空いてました.
  • ここ数週間はずっと卒論や修論の発表会.時間がないので見には行きませんが,もし行くと,自分の発表より心臓に悪い気がします.まぁ今は「指導補助」しかしてない立場ですが.
  • 例年通り誕生日〆切の国際会議があり,例年通り〆切延長.まぁ今年は自分ではその会議向けには論文書きませんが.2月,3月が〆切の関連国際会議が多すぎる.
  • 12月にホストしていたICPCの決勝大会ですが,今月末にエジプトという予定だったので延びました.さすがに準備の関係か,3ヶ月以上延びるようです.うーん.
  • そういえばこの前チュニジアでごたごたあったようですが,来年チュニジアでの国際会議は予定通りあるのでしょうかね.初アフリカの予定です(論文書くのが数ヶ月後なのでまだまだ先の話だけれども). ← と書いた1時間後くらいに,キプロスに変更というメールが来ました.

気合い入れ直し

先週はSIG-SEのウィンターワークショップ,兼サービスコンピューティング第4回研究会のため修善寺に行ってました.この分野の国内・海外動向をダメなところも含め踏まえている方々と久々に顔を合わせ,今後について諸々議論できて少しすっきり.


先週末はあと,すごく秋田なお店で,久々な人たちと少し飲み.そのお店,しょっつる鍋や稲庭うどんから,きりたんぽピザ?まで,秋田の食べ物・飲み物の種類がすごく多くてびっくり.

でも冬樹は置いてませんでした.マイナーなのか...


毎年毎年この時期は,誕生日のICWS〆切を皮切りに,SCC,REと関連国際会議の〆切が連なりすぎ.しかも今年は,1年半ごと開催のFMまでかぶってきたのですが,そちらは全く間に合わず.昨年末にICPCとか引っ越しとかに時間使って研究の貯金があまりない状況なのですよねぇ.

卒論・修論も5人ほど見ていますし,ここ数週間で共著も5本ほど出てくので,気を抜くとそれだけで時間が過ぎてしまいそう.踏ん張って自分の手を動かさないとです.

形式手法系イベントのお知らせ

年度末&投稿シーズンにさしかかる時期ですが,下記のイベントを担当させていただきます.いずれも入門レベルです.


1/25(火): 日本ソフトウェア科学会 VDMチュートリアル
内容はVDM++言語・VDM++ Toolboxの入門です.Overture IDEについても紹介します.

3/23(水): NPO法人トップエスイー教育センターにおけるソフトウェア工学入門4日間(リンクは後日更新します)
4晩にわたり開催されるセミナーですが,この最終回に形式手法入門を担当します.モデル検査と形式仕様記述について,例題+ツールの要点をさらいながら紹介します.


最近サービスコンピューティング側のイベントが多かったのですが,水面下では形式手法系の話(上のような入門の話ではなくて)もいろいろ動いています.

明けました

去年は、太平洋上の米軍基地に緊急着陸したり、つくばエクスプレス沿いに引っ越したり、いろいろあった気がしますが、最後のICPCが終わったときに全部吹っ飛んで何も残ってない感じです。

相変わらず周りの皆様にはお世話になってばかりです。ありがとうございました。

年明けてしまいましたが去年の懺悔。ICPCの優勝チーム発表時のスライドで、優勝チームの名前をばっちり大々的に間違えてます。写真公開して鮮明に証拠が全世界に公開されています。。。うさげ。。。


今年はしっかりと生きようと思います。助教任期最終年度が始まりますし、おうちの敷地面積も三倍になりましたし、いろいろ変化に向けて動き始める年かもしれません。

ブログも相変わらずの垂れ流しですが、いつもご訪問ありがとうございます。思いもよらないところできっかけになったりしてるので、続けていきたいと思います。


では、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

がらぱごす

メリクリです.


物欲の冬ということで,購入したガラパゴスなものについて.
がらぱごす

SH-03Cに機種変更しました.おサイフ,赤外線付きの「ガラスマホ」です.Androidです.

メールやtwitterから,SSHポートフォワーディング経由でのリモートデスクトップまで,楽しく遊んでいます.3Dはユーザとしてはどうでもよいです(技術者としては面白いのかもしれませんが).

ちなみに,このブログで一番アクセスがある記事はN-06Aのレビュー記事です.早すぎたデザリング押し出しの3G+WiFi携帯,それよりもクセのある3Wayスタイル,そして発売日当日の発売停止(自分はその前に買っている,これはNECさんは悪くないのではないかと勝手に思っている).今回は初めてのスマホなので偉そうなレビューはできないです.


さらにもっとgalapagosなものを入手.

目的は「電車&ソファ・ベッドでのきれいな論文PDFリーダー」です.そこでiPadにしないのは主にただのあまのじゃくです.あとまぁいろいろできない方がちゃんと論文読むかな,と.

画面が大きいからか何かと表示切り替えがもっさりなのと,ベースは携帯の方と同じAndroidなのにカスタマイズできない(ATOKやブラウザ拡張などが恋しくなる)ので,いろいろな目的に使おうと思ってしまうと,イライラすること間違いなしです.

書籍?本はあまり読まない人なので...まぁドラッカー(女子高生の方)と日経系くらいしか今のところ読みそうなものがない.


そういえば,引っ越し先のおうちにはアイホンが付いてました.

トップエスイーまとめ(後)

前編からの続き.

位置づけ

印象上の誤解も多いですが,まとめようとしてみると,
  • UMLとかオブジェクト指向とかを教えるわけではありません.それくらいなら研究所・大学連携でやらなくてもどこでもやっているので.
  • ツールを使いこなすのが目的というわけではありません.そんなもの少し時間が経てば意味がなくなるので.ツールの裏にある思想(「何を目指すときにどういう原則に従うか,またその際にどういう選択にどういうトレードオフがあるか」)を学び,その実現の際に問われる問題解決能力・モデル化能力を鍛えます(習ったから必ずできる,ようなものではない部分も多々ありますが).
  • 結局,「科学的アプローチ」といった言葉に集約していますが,「客観的に判断・評価可能な」とか「担当者の能力にできる限り依らずに」とか「何となくではなく一定の手順に従い系統的に」とか,そういう考え方・アプローチが主役です.そういった考え方・アプローチで実現しようとする「良さ」「嬉しさ」はは,上で挙げた講座シリーズのようにいくつかあります.
  • 当然ですが,そういう考え方・アプローチの理想を万能に体現するような手法・ツールが,広く便利に使えるような形で存在するわけではありません.ソフトウェア開発という難しい問題において,「これを導入すれば万事解決!」なんて嘘はつけません.しかし,そういったある種の「目指すべき方向と目指し方」を実感できれば,それを踏まえた,自身の状況での一歩というものを考えられるようになるはずです.

修了制作

特徴的なのは,3ヶ月または6ヶ月の修了制作です.ここでは「自身の問題」を定め,トップエスイーで学んだアプローチでの解決を考えます.「自身の問題」とは,例えば下記のような話.
  • 業務ではまった・はまっている問題に対して,学んだアプローチを適用してみる.実際にはまった話を持ってくる人がいたり,自社の他の人を巻き込んで疑似プロジェクトをやってみた人がいたり.
  • 一般的な手法・ツールを学ぶので,それを自身の業務ドメインに適用するための支援を行う.例えば,よく使っているExcelでの表形式,Strutsの設定ファイル,BPMN記述等から,モデル検査ツールへの入力に変換する方法を定めるとか.
  • その他,手法/ツール自体の改良や連携支援を行う.難易度は高いですが,オリジナル言語用の分析手法を定めたり,支援手法・ツールを構築したりなどなど.
ほんとにいろいろな話があります.実は今までの制作一覧は公開されています

その他

人によっては,他社の人と当たり前のように日々議論できることがものすごくレアで楽しいことなのかもしれません.

以上ざっくばらんにまとめてみました.詳細な情報は公式サイトの方でどうぞ.

トップエスイーまとめ(前)

うちの研究所でやっている企業開発者向けの先端ソフトウェア工学教育コース,「トップエスイー」についてです.(公式ページ: http://topse.jp/

なぜかこのブログのしょうもない記事が検索で上位に来ている気がするので真面目に書いておきます.タイミング的には公募の〆切直前なので遅いのですが...

特に検索で来た方へ:あくまで講師側一個人の解釈です

受講生

年30人強の受講生.協賛企業からの派遣もしくは個人応募.30歳前後の人が大半です(「問題」が見えてきた人).やる気がある大学院生にもオススメ(企業の開発者に囲まれる場,ソフトウェア工学のそこそこ包括的な学習の場).基本1年コース,修了制作(後述)を1年の期間内ではなく期間後にみっちりやる選択肢もあり.特待生制度有りの50万ちょい.

講師・講義

講師約30名,だいたい研究所・大学の人と企業の人と半々くらい.講義は約20個+短期の特別講義.講師や講義の紹介はこちら

月曜から金曜の夜,18:20から1時間半を2コマです.もちろん選択履修式です.修了のために必要な単位が足りないということはあまりないですが,だいたい可能な限り(週2,3)受ける人が多いです.送り出した企業さんの許可をもらって,もしくは個人的に,週5で受ける強者も毎年何人かいます.もちろん復習・課題もあるので土日も使いますね.

一応6つの講義シリーズの内容を自分なりの言葉で言い換えてみると,
  • 要求工学: どう利害関係者のやりたいことを抽出,分析,整理し,それに対応したソフトウェアの作り方を定めていくか.
  • アーキテクチャ: どう変更容易性や再利用性の高いソフトウェアの設計を定めていくか.
  • マネジメント: ソフトウェアの品質等をどう感覚ではなく客観的な指標で定め分析していき,またそれをどう活用していくか.
  • モデル検査: 起きうる状態(状況変化のタイミング)が複雑な並行システム等において,どうその部分の設計の正しさを(ピンポイントでだが)網羅的に(!)検査するか.
  • 形式仕様記述: システムの要求仕様や初期設計の時点で,どう正しさを確認し,どうそれを維持して実装に近づけていくか.
  • 実装技術: 最終的な実装コードの正しさをどう検証するか.

講義は演習も多めで,特に各講義にグループ演習があります.ソフトウェア開発に含まれる問題は,「習ったからできる」「唯一の正解がある」タイプの問題ではなく,通常かけるコストや得られる利点の異なる複数アプローチが存在します.このため(優秀な)他の人たちと議論することも重要かと思います(単に,面白い,というのも大きいと思います).


後編へ続きます.

ICPC東京大会2010事後報告 (5)どうでもいいこと編

その他しょうもないこと.


各チーム名面白かったです.どうしても読みようがないチーム名もあり,全チームに読み方確認メールを送ったのですよね.

((^(^(^(^(^o^)^)^)^)^))
↑ 一大ブームを巻き起こした「ヒュンヒュン」


チーム紹介スライドに「入力: D-SUB 入力信号なし」というまるでプロジェクタ側の出力のようなスライドが混ぜ込まれていて,当日司会をやっていてあせりました.ウィルスや怪奇現象説もあったのですが,後日ゆっくり見直したら犯人がわかりました.スタッフ学生さんに編集をお任せしていて,事前にちゃんと見直す時間がなかったのですよね.くそぅ.


ICPCカステラ!
207022627

4年ほど前に国際会議をホストしたときに作っていたものがすごかったので,注文させてもらいました.例年大学がホストをするときと違って,余興に**部を呼ぶみたいなこともできませんし.

思っていた以上に高かったです.ICPCの風船3色+絵を描く白の計4色で4斤サイズでけっこうなお値段.

ポスターのデザインを基に,学生さんが間違い探しを埋め込みつつ作ってくれました.間違い探しをしてもらう機会がありませんでしたが...


最後のエクスカーション(スポンサー企業ツアー)は,引率でリンクレア,GREE,IBM(箱崎)という社風違いすぎの3社を回ってました.大学2,3年生向きだとこんなもんかなぁと思いながら,研修みたいなゲームとか会社紹介とか聞いていて,まぁ楽しかったです.この日はすっかり力尽きていて,自分の仕事がひどいことになってしまいましたが...
ようこそ!
  • 累計:

中の人(石川 冬樹)

情報系研究所の准教授(32歳)
神田・神保町付近

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